SDGs

 

【SDGs

 
SDGsのもう一つの大きな特徴は、企業を主要な実施主体の一つと位置付けていることである。
 
では、SDGsの論理を理解し、コアビジネスの中心に位置づけ、企業価値を高めるためにSDGsを活用するビジネス展開とはどのようなものか?
 

 透明性と説明責任のルールづくりによる業界の牽引(その1)

自社のサプライチェーンにおけるSDGsへのインパクトについて情報を開示することは、SDGs達成への進捗を「見える化」させるとともに、責任企業としての自社ブランド向上に大いに貢献する。
 
(例) 2005年、ある大手ジーンズメーカーが、「生産現場における労働条件の改善策の一環」として、業界としては初めて、NGOの求めに応じて調達先企業のリストを公開した。ライバル企業もこの動きに追随し、同社は業界における調達行動の規範形成をリードすることで有利な地位を確保するとともに、「責任ある企業」としての評価を確立している。
 

  

透明性と説明責任のルールづくりによる業界の牽引(その2) 

(例) デンマークのある大手製薬企業は、年次サステナビリティ報告書の発行をやめ、年次報告書本体にサステナビリティを包括的に統合。今後はすべての SDGsを羅針盤として活用し、企業活動に統合していくとしている。米国の大手化学メーカーは、17のSDGsに対応する7つの自社独自のサステナビリティ目標を発表し、2025年までの達成を目指す。これらは社会的に正しいことをするというアピールであるとともに、圧倒的な水準のルールを先に定めることでそれぞれの業界を牽引し、リードしようとする意志の表れである。

 
 

SDGsに即したしたルールへの適応

これまで市場性が低いとされてきた地域や分野の課題解決について、国際機関、政府、市民社会組織などとの連携を通じ、課題解決に見合う水準のルールや規格の形成を促しつつ、これに適う商品やサービスを開発することで、新規市場における優位性 を確立することが可能になる
 
(例)MDGs時代、そのターゲットにマラリア対策が含まれたことを受けて、G8 九州・沖縄サミットで大規模な官民合同の「世界エイズ・結核・マラリア対 策基金(現「グローバル・ファンド」)」が設立。この基金が求める水準に適合した殺虫剤処理蚊帳に対する需要が大幅に生まれることになった。 MDGsよりもはるかに多くの課題を対象とするSDGsの下では、このような政策イニシアティブが多数起こる可能性がある。
 

 

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